ぎっくり腰、寝違いなどの急性症状について

 

ぎっくり腰、寝違いなどの急性症状で、当院にご来院される方もいますが、

来院してからお話を聞いてみると、ぎっくり腰、寝違えになった時より、数日後の方が状態が悪くなって来院する方が多いと思います。

 

ほとんどの方に共通する事は、お風呂の時、湯船に浸かって温めている事です。

 

湯船に浸かっている時は、痛みが楽になる事が多く、お風呂から出て、しばらくすると痛みが戻ってくるので、「冷えたからまた痛くなったと思って」と言う人が多いです。

 

慢性的な腰痛、肩こりなど筋肉が固まって血行不良で痛み物質が溜まって症状が出ているなら、温めて血流を良くした方が楽になると思いますが、急性症状の場合も慢性的な症状と同じ様に考え温めて血流を良くした方が楽になると思っている人が多いです。

 

日本では、湯湯治、温泉など温めて症状を良くする文化が昔から有ります、それが有効な事も多々有ります、湯船に浸かる事で、りらっくす出来て、1日の疲れを取る事も有ると思いますが、

 

急性症状の場合は、炎症、損傷になっている事も多いので、その場合に温める事で、血流が良くなり、炎症、損傷を悪化させ、日ごとに症状が強くなる事もありますので見極め方が必要です。

 

患部、症状部位に熱感、他と比べて温かく感じる場合、赤くなって腫れている場合、ズキンズキンと血管の拍動が伝わる場合、安静にしていても痛みが有る場合など炎症、損傷など傷めている事が多いですので、温めない方が良いと思いますので、湯船に浸からないで、シャワーで済ます事をお勧めします。

 

温めた方が良いか、温めない方が良いのか、分からない場合、先に温めてしまうと血行が良くなり、炎症が広がる事が有りますので、まずは温めない方をお勧めします。

 

なって直ぐの場合など、氷水で冷やすなどの(アイシング)、冷シップを貼る事で、血流を抑え、炎症部位を広げない効果も期待できます

 

持病が有る方、ご高齢の方、特に糖尿病など血管系、循環器系などの内臓疾患が有る方は医師の指導の下に行って下さい。